春日杯
天目茶碗形
椀は全面朱漆塗り、高台裏のみ黒漆塗り
台は皿の表のみ朱漆塗り、他は黒漆塗り
高さ14cm 直径14cm
材質:栃 塗り:漆・山中塗り
*上杉謙信愛用酒杯型
春日杯は上杉謙信公が酒杯として日夜愛用したと
伝えられているものであります。
ある時は独りで又ある時は側近の武将と
夜がふけるまで語り合い、又冬の雪国の
寒さをしのぐために、この杯を重ねたものと思います。
このたびは山形県米沢市上杉神社に収納されている
この春日杯を複製致したものです。
今宵は謙信公をしのび、梅干しを肴に、
この酒杯を傾け
往事の関東制覇・上洛の想いを巡らせてみては
いかがでしょうか。
※テレビ、映画等
上杉謙信登場シーン、酒杯をかたむけるシーンなどで、
当、春日杯を小道具として使って頂いております。
※上越市 埋蔵文化財センター、展示中
※上越市、林泉寺展示中
新潟県上越市にある曹洞宗林泉寺は、
戦国時代を代表する名武将上杉謙信ゆかりのお寺として
知られております
こちらの宝物館に当春日杯を展示して頂いております。
上杉謙信公(幼名ー長尾虎千代君)は、7歳から14歳までの
7年間を、この林泉寺で過ごされました。
当時の6代目の天室和尚さまから色々な教えを学ばれたといわれています。
大人になってからの謙信公は、7代目の益翁和尚さまより、
厳しくも慈愛に満ちた禅の奥義を学ばれ、
和尚さまの謙の一字を頂戴してー『謙信』ーと名乗られたのです。
お二人の間には血のつながりより濃い、師弟の熱い絆があったことがうかがわれます。